大好きさつま芋
今月3日から、ファミリーマートが罪深いフェアを開始するそうだ。
その名も『ファミマのお芋掘り』🍠
先のブログで書いたように、私は芋・栗・南瓜に目がない。しかもファミマのスイーツは、他のコンビニスイーツと比べて一番好きだ。これは逃すわけにいかない。もう全種類食べたい。
このように、今はさつま芋が好きで好きでたまらない私だが、実は過去には嫌いだった時期がある。
子供の頃、よくふかしたさつま芋を家で食べていた。
出されるから食べる、といった感じだったのだが、あるとき急に不味く感じて、その上気分も悪くなってきた。
それ以来、さつま芋が苦手で避けはじめた。
スイートポテトは食べられたが、あとは味噌汁に入っているのすら嫌だった。
けれど何年かして、石焼き芋を食べたときに「うまぁ〜!♡」となり、またさつま芋が好きになって、今では大好物である。
母にそのことを話したら、芋の質が原因だったことが最近わかった。
昔、よくふかし芋を食べていたのは、向かいに住んでいたオバサンが、田舎から送られてきたのをくれていたからだった。
その芋がどれもパサパサで、いわゆるクズイモだったらしい。
母としては勿体ないので仕方なく食べ、私のおやつにも出していたそうだが、あまり美味しくないことはわかっていたらしい。
私が嫌だと言い出してから、もういりませんと断りたくなったが言えず、その後ももらい続けたそうだ。もらった芋は自分で食べるか、食べきれない時は捨てていたという。
何年かしたあるとき。
新しく引っ越してきた近所の奥さんが、芋をくれるオバサンに言ったそうだ。
「芋はもういらないわ。こう言っちゃなんだけど、美味しくないから」
隣でそれを聞いていた母は、ハッキリ言うな~と驚いていた。
そしたら芋をくれていたオバサンが、
「そんなん、美味しかったら自分で食べるに決まってるやん。いらんからあげてるんや」
と、さらに驚くべきことを言う。
開いた口が塞がらないとはこのことだ。
この件がきっかけで気を悪くしたのか、例のオバサンはその後、芋をいらないと言った奥さんはもちろん、うちにも一切芋をくれなくなった。全くもってありがたい。それにしてもまさか、残飯のようなものをずっと渡されていたとは…。
世の中いろんな人がいるなーと思う。
あわやこのオバサンのせいで、私はさつま芋嫌いにさせられるところだった。そんなの人生の3分の1は損している気がする。
このさつま芋事件のように、質の悪いものを食べたせいで、私には、長らく嫌いになっていた食べ物がいくつかあった。
ウナギや牡蠣、ウニがまさにそれで、嫌々食べてはいたけれど、焼き魚全般も子供の頃は嫌いだった。最近、近くのスーパーがいい魚を普通の値段で売ってくれるので、魚の皮まで綺麗に食べれるようになり、ありがたく思っている。
食べ物がマズイ、と感じたとき、その質について考ることも大切かもしれない。
そうしたら、子どもの好き嫌いも直りやすくなるのでは? と、なんとなく思った。
子どもの頃の私に、甘い石焼き芋と、柔らかくて美味しいウナギを食べさせてあげたいなあと最近思う。
