ゴリラ主婦の78ブログ~転んだ先に福来る~

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ラブトラ2見てます

Amazonプライムで配信されている、『ラブトランジット2』を最近見ている。

 

もともと私は、恋愛リアリティーにさほど興味がない。

学生の頃、『あいのり』という番組が人気を博していたが、一度も見ようと思わなかったし、『バチェラー』も話題になっていたから見てみたものの、冒頭の10分ほどで消してしまった。

 

しかし『ラブトランジット』のシーズン1は、なんとなく気になってつけた結果、最後まで楽しめてしまったのである。それでシーズン2も見ているのだが、さて、自分はこの番組の、どこをそんなに面白いと感じたのだろう?

 

同じ恋愛リアリティーでも、『バチェラー』を楽しめなかったのは、まず無駄にゴージャスな世界観にされているのが好みでなかったこと。

あと、ひとりの人間を複数が取り合うという構図が苦手なせいだと思う。

 

少女漫画やBLも含め、恋愛漫画をこれまでいくつか読んできたが、よく考えたら私が苦手とする話には共通点がある。

複数登場人物がいて、話の過程で三角関係になったり、すれ違いが発生するのは仕方ないと思うのだが、主人公がやたらとモテて、それを周囲が取り合うという構図がどうも嫌いなのだ。

いわゆるハーレムもの(逆ハーレム?)というやつか。少年漫画でも、時々この構図が出てくると嫌だと感じる。

 

主人公と相手役が結ばれて、その周囲でも恋愛が繰り広げられ、最終的に複数のカップルが誕生して幸せになる、というのが私は好きらしい。

ラブトランジットの場合、この構図に近いものがあるので、それで楽しいと感じられるのかもしれない。また全員が元カップル同士で参加しており、過去の恋愛に複雑な感情を抱いているのも、ちょっとしたこじれを生んで面白い。話しでいう起承転結の、『転』が大いに盛り上がる。

 

ただ、私の場合いい年なので、ああした若者たちのリアルな恋愛風景から、何かのときめきを得るということはもうない。参加者の子たちに共感を抱き、感情移入することもない。

 

見ていて思うのは、「若いっていいなあ…(ほんわか♡)」それだけである。

彼らが恋ゆえに悩み、苦しみ、嫉妬し、涙する姿も、全部ひっくるめて「いいなあ」。正直、羨ましい。

 

結婚して10年も経てば、夫との喧嘩で泣くようなことももうない。ひたすら腹が立つだけだ。

仮に夫が不倫したとしたら、離婚するか婚姻関係を続けるか、その場合お金はどうするのか、など、現実的な問題が立ちはだかって感情的になどなっていられない。

逆にもし、自分が不倫をしたとしたら、それはそれで、冷静に自分の欲を埋めることだけを考えるように思う。燃え盛るような恋情に溺れ、懊悩し、涙することはきっとないだろう。私の中の、そういった恋の泉はきっと枯れ果ててしまったのだ。

 

けど、若い頃に味わった数々の恋は、片想いであれ両想いであれ、いい経験になったし、私の人生に彩りを与えてくれたと思う。それがあるから、「若いっていいなあ」としみじみ感じられるようになったのだろうし、もし誰かに恋愛相談をされたら、冷静に聞いてあげられるはずだ。

 

年を重ねて、こういう老けた感情で若い子を見つめられるようになった自分。結構いいなと、実のところ思っている。

公然の場で若いカップルがベタベタしているのを見ると、昔は「うぜえ!キモイ!」と思っていたが、最近は「若いときって、そういうもんよね~」と思うだけで腹も立たない。可愛くてお洒落な子を見かけたりしても、純粋に可愛いなあと思ってほんわかする。嫉妬したりしない。

 

昔は年をとるのが怖かった。

でも今は、年を重ねた自分のほうがはるかに好きだ。沢山泣いて笑って怒って、色んなものを手放して、生きるのが楽になったと感じる。

 

今回の『ラブトランジット』の最終回も楽しみだ。

できれば涙を流す子が、ちょっとでも少なければいいなとも願ったりもするが、たぶん何人かは泣くのだろう。けどその涙も、彼らにとって素敵な経験になるはずだ。

 

己の感情のまま、素直に恋愛するなんて、たぶん若い頃しかできないと思う。

最近は恋愛したがる若い子が減っていると聞くが、もし縁があったら、あまり深いことを考えずに楽しんでみてほしいと思う。年をとったとき、ああいう時期があってよかったなと、思えるときがきっと来ると思うから。