お月見団子
毎年、この時期にお月見団子を買う。
私は大阪出身、大阪育ちなので、里芋に似た形の団子にこし餡を巻いたタイプものしか知らない。
昔から、アニメや絵で、白い団子がピラミッド状に積み重ねられているのを見るたび「?」となっていた。だから各地域で、お月見団子のタイプが全然違うと知ったとき、驚いたと同時に納得したものだ。
三年前のとある時期から和菓子が大好きで、季節ごとの和菓子はだいたい食べるようにしている。
特に、正月に花びら餅、春に桜餅、五月に柏餅、六月に水無月、九月にお月見団子、お彼岸におはぎ、冬にぜんざいは欠かせない。
またお気に入りの店もあって、必ずここのを買う、というのも決めている。
しかしお月見団子だけは、なかなか好みのものを見つけられずにいた。いつも気に入っている店のものでも、お月見団子だけは『これじゃない感』がする。
スーパーに売っているのも食べてみたが、やっぱりなんか違う。たまに、有名なお店のものよりも、スーパーの安い商品のほうが自分の口に合うことがあるのだが、お月見団子に至ってはそうではないようだった。
それで今年は、お月見団子を自分で作ってみることをした。
材料は白玉粉と水、こし餡のみだ。こし餡は自分で作るのは難しいので、市販のものを買って使った。
お月見団子を作る前に、一度白玉を作って試しに食べてみたが、これが結構いけた。
これは期待できるぞと思い、今日、いざ張り切ってお月見団子を作ってみたのだが…。
出来上がった団子に、こし餡を巻く作業がなんとも難しい…!
綺麗にできたらブログに載せようと思ったが無理だった。なんとも不格好なものが8個もできてしまった。
けどまあ、ネットにあげるために作ったわけでもないので、味さえよければよし。
そう思って食べてみたのだが…あれ? 白玉のときは美味しかったのに、なんかイマイチ。水っぽさが目立つ。
和菓子屋さんの苦労がとてもわかった気がした。
成形だけでも難しいのに、均一の大きさのものを何個も作り、理想とする味を体現する。それがどれだけ容易でないことか。
ひとつの商品を作るのに、何度もトライ&エラーを繰り返すのだろう。練習もたくさんするんだと思う。
とはいえ不味いわけではなかったのでちゃんと食べ、多めに出来上がったから母にもおすそ分けした。
母は美味しいと喜んで食べてくれたが、娘の作ったものい対する贔屓目は確実にあったと思われる。けれどもまあ、喜んでくれたのは嬉しい。
ネットのレシピを参考にしたのだが、団子の部分を白玉粉で作る人もいれば、団子粉で作る人もいた。白玉粉派のほうが多かったのでそれを真似たのだが、団子粉のほうが、私の口に合うかもしれない。ちょっと気になるので、今度やる気になったら団子粉で同じものを作ってみようと思う。
なにせ、初めてのことに挑戦できたのは楽しかった。
最近、手作りお菓子や作ったことのない料理に挑戦するのが好きなので、色々とやってみたい。
いつかブログに写真を乗せられるぐらい、綺麗なものが作れたらいいのだけど。